2020年7月19日日曜日

COVID-19本格的蔓延に備えよ

COVID-19の感染者は着実に増加している。私は7月7日のブログで書いたように16,17日あたりで東京の1日当たりの新規感染者は400人に達すると思っていたが、300人弱なので思ったより少なかったという印象である。これはホストクラブの検査などの増加ペースが鈍っており、一般感染だけが伸びたからだろうと想像している。小池知事が言うように、現在の東京の290人は、4月中旬の150人くらいに相当する状況だろう。
しかし4月には宣告に非常事態宣言が出ていたのに対し、現在はGo Toキャンペーンを打つような状況である。今週後半には東京で500人に達するだろうと思っている。神奈川、埼玉、大阪などでも増えており、全国では7月末辺りには1日1000人を超えるだろうと思っている。最近テレビであまり言われないが、手を打ったとしても効果が出るのは2週間後で、それまでは、現在の状況(感染者数が増え続けるという状況)が続く。最近の政府のGo Toキャンペーン対応などを見ているとそのことを理解していないのではないかと思えてくる。
感染拡大に対する備えは殆どできていない。個々の店舗などではある程度ノウハウが蓄積されているが、国全体ではほとんど動いていない状況である。前にも書いたが、政治家が医療の素人であることは仕方がない。問題は厚労省が感染拡大を防ぐための手を殆ど打っていない点にある。8月に入ると患者数が増加してPCR検査を受けたくても受けられない人が出てくる、という状況になり、更に病院のベッド数も逼迫してくる。自宅待機が増えて家庭内感染が増加する、という状況になるだろう。政府は4月に全国の学校を休校にして、全国民に行動自粛依頼を出した。これは大きな経済的マイナスを生み、生活困窮者が急増するという副作用を生んだ。代わりに3か月の感染拡大抑制という時間を稼いだのだが、この期間に厚労省が対応策を打たなかったために、これ以上経済を止められない、というマイナス面だけが残ったという状況になっている。
全般的にアジア各国はCOVID-19対応に成功している中で日本はインドに続いて本格拡大する国になるのではないかと思っている。政治家にも官僚にも期待できないとなると、民間で自衛するしかない。そのためには政府に対してもっと細かい情報開示を行うように圧力をかけることが重要だと思っている。個人レベルで「どこが危ないか」を判断できるだけの情報があればある程度対応できるだろう。しかし、私は日本が遠からずイタリアのような状況になるのではないか、と思っている。

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