2020年11月24日火曜日

窓の二重化で温かくなった

 ウィトラのオフィスは築45年の古い団地の一室である。5階建てのビルなのだが、どうも断熱が悪く、冬は冷え冷えとしていた。同じように感じていた人が多かったと見えて、団地の管理組合の理事会で、積み立てていた管理費を使って、全戸、窓を二重窓にやり替える工事をすることが決まった。

ウィトラの部屋は先週の14日に工事が行われた。朝の8時過ぎに現場監督の人が来て部屋の状態を調べてカーテンを外したり、窓際のものをよけたりする。それから職人が4-5人入ってきて窓を取り換える。11時頃に作業が終わり最後に現場監督がまた来て状態をチェックして、注意点を説明して終わりになる。この日は暖かかったので長時間窓を開け放しても寒くはなかったが、寒い日や雨の日なら大変だったと思う。皆、「三協アルミ」の作業着を着ていたが作業員は別会社の人のような感じだった。作業をする人と検査をする人は別会社のほうが馴れ合いにならなくてよいのかと感じた。

窓枠を含めて45年前のものが新品になったのでずいぶんきれいになった。窓交換後、暖かい日が続いていたので、断熱効果については今一つぴんと来ていなかったが、今日は寒かったので断熱効果を実感できた。今日は暖房をつけるほど寒くはなかったのでそれほど際立った差は感じられなかったが、今後冬になると明らかな差を感じるだろうと思う。

二重窓はなかなか良いものである。

2020年11月14日土曜日

米国大統領選挙を日本としてどう受け止めるか

米国大統領選挙は民主党のバイデン候補の勝ちで 決着した。トランプ氏はまだ粘るだろうが、逆転することは無いだろう。バイデン氏は常識人なのでそんな変な行動はとらないと思われるので一安心である。テレビを見ていると「どっちが勝つか」「バイデン氏になると日本にどういう影響が出るか」を盛んに解説しているが、私は少し違う点が気がかりになっている。

私が気にしているのは、今回が接戦であって、米国人の約半分はトランプ氏を支持していたという点である。つまり、「将来トランプ氏のような人物がまた大統領にならないとも限らない」ということを気にしている。具体的には「日米同盟を基軸とする」ということに疑いを持たなくて良いのか、ということである。

今、日米同盟を解消したら、困るのはどちらか? 両方困るが、その程度は圧倒的に日本である。トランプ氏はこれを明確に意識しており、彼が2期目を続けていたら数々の難題を持ちかけていただろうと思う。もはや米国は信じてついて行けばよい相手ではなく、利益があるから同盟する相手と捉えるべきである。約束を破棄したときに困る度合いに大きな差があれば、こちらが困るときにはつけこまれる。相手が困るときには他の面で有利になるようにする、と考えるべきである。

韓国は安全保障上は日本と近い立場にある。しかし、現在の韓国政府は米国の言うことを聞かずに、北朝鮮と接近しようとしている。当然、米国政府からは嫌われているが、米国は時に韓国に対して強い制裁を加えてはいない。これは韓国が「米国と切れたら中国の側に行く」という姿勢を見せているからだと思っている。これは米国にとって大きな問題であるので、韓国政府が嫌いでもあまり強い態度には出られない。一方の中国は韓国に対してWelcomeという姿勢を見せながらも、「自分たちと対立すると韓国には行先が無い」と見切っていて韓国に対して厳しい態度で接している。韓国政府にとってストレスのたまる状況だが、米国政府の意に染まないことを主張するには仕方のないことだと思う。

「日米同盟を解消するべきだ」などと主張する気は全くない。日米同盟は堅持するべきだが、「日米同盟が揺るがなければ大丈夫」と考えるのはナイーブだろう。米国が紳士であるとは限らない、野蛮人になることも十分あり得ると考えて外交政策を考えるべきだろう。「日本と喧嘩すれば米国が決定的に困るのは何か?」と意識して国の運営を考えるべきだと思う。