COVID-19のパンデミックで世界中の人の移動が制限されている。私は日本も緊急事態宣言を出すべき時期に来ていると思っている。来週になると手遅れになるだろうと感じる。
現在のような移動制限はおそらく秋まで続くと思われる。秋になって徐々に人の移動が再開したときに、その時の社会の風景はこれまでに戻るのではなく異なった風景になるはずである。企業などはそのことを想定して動くべきだと思う。
誰でも思うのはインターネットの利用が大きく増加するだろう、ということである。外に出歩けないのでネットしか使えない状態が何か月も続くと、これまでインターネットを使わなかった人も、使わざるを得ず、「使ってみると結構便利」と言う人が続出して、社会の動きが変わるくらいの変化になると思う。日本のインターネット利用は遅れていると言われているが、コロナ後に日本の競争力がどうなるかを考えてみたい。
①日本は追いつくという見方
今、日本はインターネットの利用が進んでいない、それが使う人が増えて、先進国に追いついてくるので、日本の競争力が上がるだろう、という見方が一つできる。
②日本はさらに遅れる
日本でインターネットの利用が増えることは間違いないと思うが、他国の利用はさらに進み、むしろ差が開く、という見方もできる。
私は、残念ながらおそらく②になるだろうと思っている。それはこの期間に起こった新しい動きが、コロナが治まると日本では元に戻ってしまうだろうと思うからである。それは規制の問題である。例えば、医療行為は対面で行わないといけないことになっているが、こういう時期だからネットで医療相談を受けることができるようにしよう、というのは日本でも言われているし、おそらくほとんどの国で行われることになるだろう。
日本の場合には法律改正には至らず、パンデミックが治まると元に戻ってしまうのだが、多くの国ではそのまま新規ビジネスとして定着する、というのがありそうなことに私は感じている。日本以外の国ではビジネスモデル自体が変わってしまうのに、日本では「高齢者のネットアレルギーが減った」、程度で収まってしまいそうに思う。
これは政策による部分が大きく、企業が変えることはできなさそうなのだが、企業の立場としては今の枠組みでインターネット増加の流れにうまく乗ることと、今くいくという実績を見せることが重要だと思う。
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