COVID-19が世界に拡散して世界経済に打撃を与えている。これからは米国が感染の中心に、その後はアジアが中心になりそうに感じている。トランプ氏は3月に入っても危機意識が薄く、米国の感染拡大にはトランプ大統領の政治集会が大きなクラスタを作ったと私は思っている。トランプ氏の「中国ウィルス」発言はそれを隠すためだと思っている。
各国政府は経済対策を打っているが、その後の動きで私には理解できない点がある。その一つはドル高である。米国FRBは公定歩合をほぼ0%にした。本来ならばドル安になるはずであるのに、逆にドル高になっている。私は為替の交換レートを決めるのには大きく3つの要因があると思っている。
一つ目は物価水準である。物価が安いととの国の物を買う傾向が強まり、その通貨は高くなる。私はしばらく米国に入っていないが、多くの人は米国の物価は$1=¥100でもまだ米国が割高だと感じていると思う。実態の米国の物価はかなり割高である。これは他の要因が影響していると私は考えている。
二つ目は利率である。利率が高いと預金に対して利益が出るのでその国の通貨に金融投資が集まりやすい。それでその国の通貨は高くなる。ここ2年ほど$1=¥110近辺で米国の物価が安定していたのは日米の金利差が影響していたと私は考えている。
三つ目は成長期待である。今後の成長が期待できる市場に投資は集まる。これも日米の物価の差に影響していたと私は思っている。
今回、2月から3月にかけてFRBは思い切った利下げを行い、米国もほぼゼロ金利になって日本との差が無くなった。本来ならかなりの円高になるはずなのだがそうなっていない。メディアの解説によると、株式や債券の乱高下が続いているので、投資家は現金を求めており、それも使いやすい米ドルを手元に置くことを求めているのでドル需要が非常に高く、それでドル高になっているのだという。
仮にこの説明が正しいとすれば、ドル高はそれほど長続きしないだろう。長くても3月いっぱいだろうと思う。一方米国金利はそう簡単に上げないだろうから、4月に入るとドル高になり$1=¥100くらいになるのではないかと思っている。
もう一つ私に理解できないことがある。それはガソリン価格が下がらないことである。サウジとロシアの交渉が決裂して、催事が原油増産をはじめ、原油価格は大幅に下がっている。これまで国内のガソリン価格はかなり原油価格に連動していたのだが、今回はガソリン価格はあまり下がっていない。これはどういうメカニズムだろうと不思議に思っている。
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