2020年4月18日土曜日

コロナ禍を有効に使うためにできること

緊急事態宣言が宣告に広がり、連休明けに解除される見通しもほぼ無いと皆は考えているだろう。最低でもこの状態が3ヵ月は続くだろう。世間では「団結して乗り切ろう」というようなトーン一色だが、悪いことばかりではないと思う。
まず、「収入が減った人に30万円」が「全員に10万円」になった。これに「ラッキー」と思っている人は少なくないだろう。私もその一人である。全員の収入が減っているわけではなく、仕事量が減ったが、収入は変わらないという人はかなりいるはずである。こういう人は一切声を上げず「怖い」などと言っている。
この状態が3ヵ月から半年続くとなると、このような余裕の増えた人達が空いた時間をどう使うかが、この問題が治まった時の競争力に大きく影響すると思う。レストランなどでも、「困った」「閉めるか空けるか」ばかりを悩んでいる人と、「宅配ができないか」「持ち帰りを増やそう」と考え、実行する人とでは、外出抑制時だけでなく、正常に復帰した後でも大きな差がつくだろう。これは工夫した人が成功する、という正常な動きである。
ホワイトカラーにとってはこの機会に勉強することが極めて重要だと思う。特に、会社がサポートしているシステムを利用するだけでなく、世の中にある無料の通信サービスを使ってどんな仕事ができるかを工夫し、マスターした人と、子供と遊んで暮らした人とでは大きな差がつくだろう。
もう一つ、国民全員にとって重要なのは政治家の力量が見えるということである。前代未聞の事態が起こっているので、どうすればよいかは分からない。首相、大臣、地方の首長などの力量がはっきり見えてくるので、次の選挙に生かすべきだと思う。通常では政治家は官僚から上がってきた提言を処理すればよいのだが、官僚自身がどうすればよいか分からない、あるいは前例に縛られて適切な動きができないので、官僚に任せきれない状態になっている。本人の判断力が国民に見えてくると思う。企業でもおそらく同様のことが起こっているのではないかと思っている。部下が上司の力量を判断するチャンスだと思う。

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