2020年3月12日木曜日

大相撲春場所の無観客試合を見て

WHOがCOVID-19のパンデミックを宣言し、その影響で甲子園も中止になった。次の大きな判断はオリンピックだが、私は早く中止の判断をしたほうが良いと思っている。これからはオリンピック実施に向けて毎日何億円も経費がかかることだろうが、現状の流れでは予定通りできないことは確実である。延期や無観客試合も考えられるが、私は中止が一番すっきりしていると思っている。
今日のテーマは無観客で行われている大相撲である。テレビを見ていると、観客の居ない相撲の取り組みはいつもとかなり雰囲気が違うが、相撲内容はそれほど変わらず、やはり強い人が勝っている印象である。観客の声が入って来ないので厳粛な印象があり、いつもより、行司や呼び出しといった脇役が引き立っているので、この際に脇役たちがどんな仕事をしているかを知るうえでは勉強になった気がしている。
取り組みを見ていて感じるのは「モノ言い」が少ないことである。つまり、どっちが勝ったかビデオを見ないと分からないような際どい勝負は少なく、負けるほうがあきらめてしまう傾向が強い気がする。これが若干、勝負のきわどさを少なくしている感じがする。この辺りに若干観客がいないことによって力士の気持ちに盛り上がりが欠けている点が出ている気がする。
以前にも書いた、元大関の「照ノ富士」は先場所十両で優勝して、十両の上位に上がってきた。しかし、まだ「格」の違いを見せつけて勝っている感じがする。彼の力は御嶽海や、貴景勝といった調子が良ければ優勝候補になる力士と遜色ないと思っている。今場所もここまで5連勝であるが、来場所は幕内に入ってくるだろう。強い人が本来の地位に近づくという点は、中止にしないで無観客でもやってくれてよかったと思っている。

COVID-19に話を戻すと、今週に入って国内の新たな感染者数は増えている。これは検査体制が変わって検査をする対象者が増えたからで、感染が時に広がっているわけではないと私は解釈しているが、「何人検査して何人陽性」という全体の検査人数を発表していないので、解釈は難しい。政府は日々の検査人数を感染者数と一緒に発表するべきであると思っている。母数が分かると、十分に調査しているかどうかが分かる。

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