2023年12月10日日曜日

地球温暖化の原因を考える

 今年に入って、ブログの更新頻度が大きく下がっている。コメントもほとんどなく、たまにコメントが入ると思うとコンピュータで作成したようなコメントなのでやる気が下がっていたのだが、昨日、意外な人から「最近ブログを更新していませんね」と言われた。「読んでいる人もいるんだ」と思い、ブログを更新してみようと思った。

今回のテーマは地球温暖化である。地球温暖化の原因は大気中のCO2増加であると言われ、世界中がCO2排出量の削減に躍起となっている。しかし、私はそれは地球温暖化の原因の全貌を示していないと感じている。

地球の大気温は太陽光による温め効果をもたらす熱量と、地表の熱が宇宙空間に放出され対気温を下げる熱量がバランスしているからだろう。これは地球誕生以来何十億年もかけてバランス状態に達したものと思われる。太陽光のエネルギーは全てが熱に変わるわけではなく、一部は光合成によって植物となり、その植物を食べる動物にもなって地球表面に固定化される。これが何百万年、何千万年もかけて化石燃料となる。

人類の活動が活発化したこの2百年ほど、人類は化石燃料を燃やして熱エネルギーに変え、様々な用途に用いている。おそらく新たに化石燃料ができる何万倍もの速さで過去の化石燃料を燃やしているだろうと思う。その結果として大気中にCO2が増加する。CO2は温度を逃がしにくい温室ガス効果があり、これが地球温暖化の主な要因であると説明されている。CO2の温室ガス効果は、地表からのエネルギー放出を下げることになるので、これが地球温暖化の一因となっていることは間違いないだろう。しかし、地表の大気温は熱の発生と放出のバランスで保たれていることを考えると、人間の活動による熱の発生量の増加が、少なくとも半分の温暖化効果をもたらしていると考える。

現在、世界では再生可能エネルギーで人間の活動を賄おうとしている。これが100%実現できれば、発生熱量も抑えられ、放出熱量も下がらなくなるので、温暖化は止まりそうである。しかし、CO2を発生しないという理由で原子力発電や核融合に頼ると、放出熱量の下げは止まっても、発生熱量の増加は抑えられない。従って、温暖化の半分にしか対応していないと考える。だからと言って原子力発電を止めるのは現実的ではないと考える。私は、原子力発電を利用しつつ、大気中のCO2を人工的に固定化する技術を開発するべきだと思う。

この私の議論は自分では極めてまともだと思っているが、このような意見を言っている人を見たことがない。私はどこか間違っているのかという不安を感じつつ、「世の中の議論はおかしいな」と感じている。

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